低ブレーキ性能?では定評のあるスモール系Guzzi、業を煮やしたオーナーがキャリパーの交換を依頼してきました。
物は、最近「ラフ・・」でも取り扱いを始めた台湾製の「Frando」です。
ふざけた名前(血型抗原=血液型))の通りブレンボの”パチ物”で、ホントに”まんま”です。パットは言うに及ばす、ピストン関係もブレンボパーツがそのまま入ってしまうんではないのと言うくらいのソックリさん。
しかし、よくよく手にとって見ると値段の割には納得(そこそこ良い)の物で、バカにした物でもありません。そういえば、最近の台湾はスクーターにしろ、小型BIKEにしろ物凄く元気で、レース等も盛んですからね。
今回は友人に頼み現地購入したようですが、気になる価格は現地で4PキャリX2個、ラジアルマスター(19φ)X1のSETで3万位!・・・安いっすねー。(笑)
通常、安かろう悪かろうですが・・・見た目は良いです。しかし、何でもそうですが、耐用年数が一番の問題で、如何にその性能が維持できるかにかかっています。どの位持つのかなーがが本音、もてば儲け物ってところでしょうか。(笑)
キャリパーに対して厚い鋳鉄ローターは、両面で約1mm削り込んであります。
見た目は実に現代的に・・・。笑わせるのは書体ですが、まんまフェラーリですね。よくクレームが来ないなー。(笑)
Rはそのままでインテグラルを殺しています。キャリが一つ減った分、少しパツンパツン気味に・・・。
辛うじて収まったラジアルポンプ。
そこそこ面倒だったサポートの製作。後日、カラーを作り直してサポートに溶接します。お金をかけたくないとフィッティングは片側お古。(興醒めのブルー&赤)
完成後、試乗ですが・・・オーナーは大満足。
握り具合で微妙なブレーキングに対応してくれ、握り込めば4PX2ですから、絶大なストッピングパワーを発揮、いままでのタルガでは考えられない位乗りやすくなりました。
久しぶりに乗りましたが、「こんなにパワー感があったっけ」が試乗後の第一声でした。(笑)